決意の朝
決めた。今決めた。もう決めた。
聞く所によると、俺の親愛なる友人は精力的に本を読み漁った挙句、その読んだ本達を読書記録よろしく丁寧に読了期間を添えて逐一まめに記録しているらしい。
だから、俺は決めた。
俺も今日から読書記録を書く。
正直、最近の俺は本を読まないそこら辺の頭空っぽ系毎日ハッピーウェーイww無知性男子であったと言わざるを得ない状況だった。
俺の親愛なる歩く図書館系有知性語彙過多目感受性豊科の友人は、そんな俺と話す際は常々「んだよこいつ……全然話できねえじゃん。本読めや」と思っていたに違いない(親愛なる友人へ:別に君に対する悪口とかじゃないからね!)。
だが、今日から俺は君と同じステージにまで上り詰める。いや、寧ろ君を追い越してしまうかもしれないな。
しかも俺は、己にオプションで試練を課した。
読む本の対象に夏目漱石全集・太宰治全集・石川啄木全集・森鴎外全集・芥川龍之介全集をそれぞれ対象に入れたのだ。
んなの読んで当たり前だろと思うかもしれないが、前述した通り頭パッパラパー系スチャダラパー男子である俺にとって、これらの文豪の作品ほど縁遠い作品は無い。突然にはなるが、ファンタジーノベル大賞を目指すに当たっては当然避けては通れない道であろう。
まあ、そんなこんなで今日から俺は読書家になります。
とりあえず最初に読むのは……
数カ月も親愛なる友人から借りっぱなしであるこの『アムリタ』からかな。
最原さんはかわいい。